アニマルウェルフェア(AW)の追求
欧米では2012年にケージ飼いは廃止され、遅れをとっていたアジア圏でも急速にアニマルウェルフェアの潮流が進んでいます。日本でも量産式のエイビアリー平飼いが増えて来ていますが、アニマルウェルフェアの認証制度が広がっておらず、「ウインドレス」や「密飼い」など、基準が無い表記上の「平飼い卵」が増えているのが現状です。
箱庭たまごでは、農水省有機JAS認証モデルや山梨県アニマルウェルフェア認証モデルなどになっている「黒富士農場」と連携し、山梨県の許可を受け「やまなしアニマルウェルフェア認証基準」を参考に独自の飼育管理基準を設け、日常の観察項目基準として、日常行うべき項目と、飼養管理基準として鶏舎に鶏を迎える際に確認する項目を定めています。
平飼いに関する「明確な基準」を追求し、鶏にストレスを与えない健康的な方法で、客観性を持つ動物福祉に配慮した質の高い卵を生産することができます。
箱庭たまごの自主AW基準
観察項目基準
観察・記録について
1日1回以上の観察を行うこと
飼育管理に関する記録を毎日付けること
飼育管理に関する記録を毎日付けること
家畜の取り扱いについて
不要なストレスやケガを負うような手荒な扱いをしないこと
不要なストレスを与える突発的な行動は起こさないようにすること
不要なストレスを与える突発的な行動は起こさないようにすること
病気・事故等の措置について
病畜は迅速に隔離し、適切な治療を行うこと
給水について
十分な量の新鮮な水が常時飲水可能な状態にすること
給餌について
1日1回以上必要な栄養を含んだ飼料を給与すること
湿度・温度について
できる限り最適な温度・湿度に保つこと
暑熱・寒冷対策について
採卵鶏に適した対策を行うこと
消毒について
飼育衛生管理基準に沿った消毒を行うこと
逃避行動について
飼育者が近づいた際に逃避行動をとらないようにすること
敵対行動について
過度な敵対行動が起こらないような管理を行うこと
家畜排泄物の処理について
家畜排泄物を適正に処理し、利用の促進を測ること
飼育管理基準
飼養面積について
1㎡あたり3.5羽以下の飼育面積を確保すること
飼育環境について
鶏が正常に直立できる空間であること
床の状態について
足を傷つけない構造であること
敷料について
敷料は乾燥土間にて適切な状態を維持していること
止まり木について
止まり木(1羽あたり15cm以上)を適切に設置すること
砂浴びについて
鶏舎内に砂浴び場を設置すること
産卵場所について
快適性が確保されたネスト(巣箱)が充分確保されていること
運動について
舎内運動場にて毎日自由に移動できること
(放牧も可能な場合は行うが鶏インフルエンザ警戒シーズンは除く)
(放牧も可能な場合は行うが鶏インフルエンザ警戒シーズンは除く)
換羽について
絶食による強制換羽などは行わないこと
湿度・温度について
できる限り最適な温度・湿度に保つこと
暑熱・寒冷対策について
採卵鶏に適した対策を行うこと
消毒について
飼育衛生管理基準に沿った消毒を行うこと
異常行動の発現について
群全体の20%以上で、正常行動から逸脱した行動が見られないこと
羽つつきやカニバリズムに対する予防と適切な措置を行うこと
羽つつきやカニバリズムに対する予防と適切な措置を行うこと
羽つつき防止について
デビークを行う場合は生後10日以内で苦痛を与えない方法で行うこと